2015年3月2日月曜日

010:現役選手として

Buenas tardes!!
こんにちは。

先日、チームメイトのRubenからメールが来ました。
「肩が痛いんだけど、投げ方を指導してくれないか?」とのことでした。

早速、彼の投球のビデオを送ってもらい見させていただきました。
そのあとに、メールで正しいメカニックの認識についてと、メカニック改善のアドバイス、それとトレーニングメニューも作成して送信しました。
彼とは、滞在中から良く練習を一緒にしたりしていました。しかし、当時はキャッチャーでした。もともとピッチャーだったのですが、肘が痛くなって、野手転向して、肘の状態が良くなってきてから、キャッチャーになったそうです。

練習後にRubenと。このときはまだキャッチャーでした。


しかし、私が帰国後に、もう一度ピッチャーとして勝負したい気持ちが強くなり、また挑戦してみることにしたそうです。
そこで、練習している中で、体に異変が出始めたということでした。

ここで私が伝えたいのは、彼の野球に対する真摯な気持ちです。彼は本当に誠実な人間だと思います。まっすぐに一所懸命やっています。それは国境を越えても変わらないのだと、私に教えてくれました。私を頼って声をかけてくれることも、光栄でうれしいことですが、自分自身が現役の選手として彼から学ぶべきものが多いです。

私は現地ではとても歓迎されました。「遠くからわざわざ来てくれてありがとう。」と何度も言ってもらえました。大変光栄なことです。しかし、私が現地の子どもたちに教えたことや、選手として活躍して与えた影響力よりも、私自身が現役の選手として学ぶことが多いということに気がつきました。

私は個人的に、現在マイアミマーリンズに所属するイチロー選手のことを尊敬しています。しばしばYouTubeで彼の動画を見ているのですが、あるインタビュー映像で、彼はこんなことを語っています。インタビュアーが、シーズン終了から一カ月後もシアトルに残って自主トレをするイチロー選手に、「これだけの環境があるのが、シアトルに残る理由?」と尋ねました。すると」、イチロー選手は、ネットにボールを投げながら、こう答えるのです。
「それはあんまりあたってないですね。日本の方がいいですよ。、練習する場所も貸してくれるし、手伝ってくれる人もいる。環境は良いですよ。ただね、贅沢になるんですよ。ダラダラ過ごす時間が日本では増えてくる。それは、望んでないんですね。…」

イチロー選手の極秘トレーニング(動画リンク)

この映像を見たとき、感銘を受けました。しかし、実際に日本から外へ出て野球をしてみると、このことを肌で実感しました。
環境も確かに大事です。それ以上に、野球に対する姿勢、心構えが大事なことに気づき、痛感しました。彼らと接すると、本当に実感します。だからこそ、私の場合はスペインで現役を続けることを選んでいるのだと思います。自分でもこのことは確信に近いですが、完全に確信できているわけではありませんが、現時点では少なくとも、そうであると言えます。

もう一人、当ブログでも何度も紹介していますが、Theoというキャッチャーの選手がいます。彼とは、練習以外の時間も一緒に過ごすことが多く、もはや親友と呼べる間柄です。
親友Theo

彼は今現在大学生で、授業などが忙しく、練習時間を長時間確保するのが厳しい状態にあります。しかし、彼は、その少ない時間を使って練習を一所懸命したり、何とか工夫して練習する時間を作ったり、練習したりしています。前回の滞在中も、何度か、彼の家の近所の公園に呼び出され、一緒に練習しました。
もちろん彼の成長は著しいです。以前紹介しましたが、インターナショナルリーグで最優秀打者に輝いたり、キャッチャーとしても、肩が強くて、頭もよく、配球もうまい選手です。
彼からも多くのことを学ぶ必要があるし、これからも多くのことを学ぶことができると思っています。

先日のイチロー選手のマーリンズへの入団会見を見て、さらに現役の選手としての思いが強くなってきました。


この映像の後半部分で、「応援よろしくお願いします、とは、絶対に言いません。皆さんに応援していただけるような選手になれるよう、日々努力して参りたいと思います。」と言っています。

またまた感銘を受けました。
皆様に応援していただけるように、これからも日々努力して参ります。
そして、彼らとまた会うその日まで、日々一歩一歩、鍛錬していきます。

それでは。Adios!!