2015年3月12日木曜日

020:「格上」、「格下」という考え方

Buenas tardes!!
こんばんは。

今日は午後からとある高校球児の子と一緒に練習しました。


彼とは、一昨年行った教育実習で出会いました。

母校の中学での実習でしたので、僕の後輩にもなります。


近所の公園。
今日練習した場所はここではないですが、
近所にこういう大きな公園があって、とても重宝しています。
いつもありがとうございます。




実は彼は、地元の高校ではなく他県の野球強豪校へ進学し、

現在は親元を離れ寮生活をしているとのことです。

これだけでも、素晴らしい心意気だと尊敬に値しますが、

先日、どこで僕の連絡先を入手したのかわかりませんが、突然連絡が来ました。


彼は高校進学と同時に捕手から投手へ転向し、

試合にも出ることはできていたが、ちょっとした怪我が原因で、伸び悩んでいて、

ちょうど帰省できる時期になったので、一緒に練習して、教えてくれないか、とのことでした。

もちろん快諾し、今日一緒に練習しました。


僕が彼が尊敬に値すると思うのは、彼の貪欲さと必死さです。

本来体を休め、地元のかつてのチームメイトに会うなどしてリフレッシュする時間を返上して、

怪我の回復を見計らい、猛然と何かを求め、何かを得るために、貪欲に動く姿勢、

まさに、尊敬に値します。



彼に色々とアドバイスするなかで、自分が最近忘れかけていた何かを思い出させてくれました。

そんなに難しいことではないです。

シンプルに考えて、ただひたすらに一歩一歩前進するのみです。


このような心構えのみではなく、メカニックに関することでも、また忘れかけていたものをまた思い出せたような気がします。



スペインにいた時も同じでした。

彼と同じように野球をする場所を求めて貪欲に動いていました。


でも最近はどうだろうか。

1日1日ベストを尽くしているか、

傲慢になっていないか、

心構えはどうか、

今のトレーニングに満足しているのか、

今のパフォーマンスに甘んじていないか、

野球できる環境を提供され、そこで満足していないか、

など、色々と見つめなおせた気がします。




また、スペインに行って一番に感じたことも、彼らの貪欲な姿勢でした。


昨日と一昨日の日欧野球でも、ヨーロッパの選手、非常に貪欲にプレーしていたと、感じました。

貪欲でいて、純粋であるように、僕には見えました。

また、昨日と一昨日の試合を観て、

国際大会で、格下、格上という概念は捨てるべきではないかと感じました。


国際大会でなくても、野球というスポーツに限らず、どんな勝負事でも、

そのような慢心は捨てるべきであると思います。

自分が格下と言われようとも、格上と言われようとも、関係ないです。

己が目指すものは、誰が相手だろうと、どこでやろうと、変わらない。

同じ競技で同じグラウンドでやるのであれば、なおさら目指すところは同じだと思います。

そのための方法は違っても、きっと同じだと思います。


だからこそ、試合の後に、ありがとうございました、と相手に伝えるのではないのでしょうか。

良い勝負ができて嬉しかった、ありがとうございました。と、なるのではないでしょうか。


決して、日本代表の選手が慢心していたということではありませんが、

僕の周りで、ヨーロッパの野球に関して、何か勘違いをされている方がいらっしゃるようなので、

参考までに、書かせてもらいました。


日本だろうが、アメリカだろうが、ヨーロッパだろうが、東南アジア、アフリカだろうが、やることは同じ野球なのだから。




その一瞬にどれだけ純粋に、情熱を燃やすことができるか、だと思います。

それができたからこそ、過去WBCで日本は2連覇できたのではないでしょうか。

間違いなくあの2大会ではグラウンドに立っている選手だけでなく、全ての野球人がその一瞬に情熱を燃やしていたと思います。

いつの日か、彼らと同じグラウンドで試合できるように、これからも毎日ベストを尽くし、修行していきます。



今日は野球人生の小さなターニングポイントになったと思います。

初心忘れるべからず…

純粋に、ひたむきに、謙虚に、これからも修行していきます。


それでは、Adios!!