こんにちは。
今日の東京は雨でしたね。
今は止んでいますが、まだまだ寒い日が続いております。
今日はトレーニングも練習も無し。きちんと体を休める日にしました。
さて、今日もスペインの野球について書こうと思います。
ただ、あくまでも、僕が滞在中に個人的に感じたことを書きます。
以前にも、当ブログで書きましたが、スペインではスペインリーグに加盟するクラブを中心に、
各クラブで各カテゴリーに分かれています。
例えば、我がCBS Rivasの場合、
大体、以下の図のように分かれています。
一番上のSeñoresは、私たち大人のカテゴリーです。
基本的に、十六歳以上の選手はこのカテゴリーの試合に出ることができます。
二番目のJuvenilは、十五歳から十八歳、二十歳くらいの選手のカテゴリーです。
ただ、このカテゴリーの試合が少ないため、基本的には、Señoresの試合に出ています。
野球経験が浅い選手はあまりSeñoresの試合に帯同することは少ないようです。
三番目のCadeteは十三歳から十五歳くらいの選手のカテゴリーです。
一番下のInfantilは日本でいうところの、小学生のカテゴリーです。
年齢の範囲に関して、「~くらい」という表現を使っているのは、
日本と、スペインでは学年を区切る月が違うために、おおよそになってしまっています。
それと、あくまで、これは我がCBS Rivasの話なので、他にあるチームにないカテゴリーがあったり、または、うちのチームにないカテゴリーが他のチームにあったりする可能性もありますが、基本的にこれらのカテゴリーで分けられています。
この図からもわかるように、十六歳くらいの子が一番大変です。
試合に出るとしたら、大人たち相手に試合をしなければならず、そのためのトレーニングもハードなものになります。
Juvenilのなかの野球経験の浅い子たちは、練習も分けて、様子を上のカテゴリーに混ざることになりますが、
一番ネックなのは、この一番成長する時期に、このカテゴリーのみの試合というのが少ないという点でしょうか。
僕も、現地でこのカテゴリーの子たちに指導するのが一番楽しかったと同時に、アプローチの仕方が難しかったです。
試合数が少ないので、目標設定やモチベーション保つのが難しいと感じました。
上のカテゴリーに出られるほど技術的にも体力的にも成熟していれば、
どんどん試合に出て、その結果、様々な課題や修正すべきポイントが現実的に見やすいのに対し、
まだそのレベルに達していない子に関しては、そこらへんのアプローチをする際の説得力をつけるのが難しいです。
なぜなら、指摘された修正点については十分理解しているが、実践が少ないので、現実味がわかず、そこへの意識が薄れやすいのでしょうか。
また、選手を育てるうえで、実践での経験や感覚は、本人たちが自発的に練習したり、自発的に考えるきっかけになる大きなチャンスだと考えています。
ですので、そういった経験や感覚を得られるチャンスが少ないというのは、彼らにとっては、今後とてつもなく重大な課題であると言えるでしょう。
なので、現地での指導では、常に実践を想定した練習をすると同時に、今やっている練習は具体的に実践のどの場面の練習なのか、具体的に説明し、共通認識を持ってから取り組むというのを徹底しました。そして今後も徹底していきます。
一緒にJuvenilの指導をしたOscar(左)とPache(右)
彼らの中でも、当ブログで紹介した、Alvaroのように、レベルの高い子は大人相手に試合に出るので、彼のような子の成長は著しいです。
Alvaro(右)は16歳。もうすでに大人相手に投げています。
一番良い解決策は、彼らのカテゴリーの試合数を増やしてあげるということなのですが…
私個人で動ける範囲は今のところここまでです…
ただ、これからもっと自分自身がレベルアップして、影響力を大きくしていければ、いずれはできるかもしれません。
彼らのためにも、妥協できません。
これからも修行頑張ります。
それでは、Adios!!


